麻子仁丸(ましにんがん)
適応症 常習性便秘 萎縮腎(いしゅくじん) 便秘に伴う痔核(じかく)        
             
             
             
目  標 急性の便秘や常習便秘などに、下剤として一般的に応用あいます。 


構  成 麻子仁(ましにん):5 芍薬(しゃくやく):2 枳実(きじつ):2 厚朴(こうぼく):2
大黄(だいおう):4 杏仁(きょうにん):2    
以上を煉蜜(れんみつ)で丸にして、1回量2グラムを1日3回服用します。
       
       
備  考 本方は、便秘の漢方薬で老人などの虚弱者から比較的頑固な便秘まで幅広く使えます。

麻子仁(ましにん)、杏仁(きょうにん)は粘滑性の下剤で、大黄(だいおう)の瀉下(しゃげ)作用に協力して、芍薬(しゃくやく)、枳実(きじつ)、厚朴(こうぼく)は腸管の緊張を緩和して蠕動(ぜんどう)を調節します。

また、大黄(だいおう)やセンナの配合された下剤を服用すると腹痛、下痢症状を呈する虚弱者には、本方に桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)小建中湯(しょうけんちゅうとう)を合わせて用いると快便が得られます。 

  
 

 


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