本方は、小児に用いることが多く、虚弱児の体質改善、体力増強を目的として用います。虚弱体質で、筋肉の発育もよくなく軟らかい、動作が不活発でおとなしい、根気がなく、甘えん坊である、姿勢が悪い、脚が弱い、おしっこが近い、よく発汗し夏季には、よくあせもを出す、甘いものやジュースなどを好む、間食をよくする、などの傾向が見受けられます。 小児によく見られる、反覆性臍疝痛(へそせんつう)、夜尿症の代表処方です。また、小児や虚弱者の便秘で、ダイオウやセンナなどの刺激性の瀉下(しゃげ)剤では、腹痛や下痢を起こすものに、麻子仁丸(ましにんがん)と合わせて用いると快い便通が得られます。
また、小児に限らず大人でも、胃腸虚弱で疲労しやすい人にはしばしば用いられます。
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