本方の応用は、1、各種の神経症。2、気管支ぜんそく。3、つわりなどの嘔吐症。 本方は、神経性の咽喉異常感「漢方では梅核気(ばいかくき)あるいは咽中炙臠(いんちゅうしゃらん)といいますが、現代医学でいうヒステリー球のことです。)を、目標に投与しますが、本方を神経症に用いる場合には動悸(どうき)や抑うつ傾向のある人に適します。反対に肝気が高ぶりやすく、目を吊り上げて怒る場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)を用います。
本方と、小柴胡湯(しょうさいことう)との合方を、柴朴湯(さいぼくとう)といって、気管支ぜんそくの体質改善薬として長期間服用します。
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