備考 |
主として中年以降の更年期様の不定愁訴(ふていしゅうそ)に用います。疲労、肩こり、頭痛、めまい、不安、不眠、冷え、のぼせ感、怒りなど多様な症状を訴えます。多くの場合、肝気が高ぶりやすく、嫉妬深い、顔を赤くして目をつり上げて怒るものによく、反対に抑うつ傾向が強く、咽喉部の閉塞感を訴える神経症には半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の方が適します。 また、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の適応症状が認められますが、胃がもたれて気分がすぐれない人や、神経症状が著明な人には本方が適します。慢性の乾燥性の湿疹でかゆみの著しいものに本方に四物湯(しもつとう)を合わせて用いることがあります。
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