桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
適応症 月経困難症 子宮内膜炎 子宮筋腫(きんしゅ) 卵巣炎 卵管炎 血の道、更年期障害 不妊症(ふにんしょう) 睾丸炎
虫垂炎 移動性盲腸 肝炎 関節炎 挫骨神経痛(しんけいつう) 凍傷 皮膚炎
湿疹(くさ) じんましん にきび しみ・そばかす 麦粒腫(ばくりゅうしゅ) フリクテン 虹彩炎  
               
目標 のぼせ症で下眼瞼(がんけん)が充血し、血色はよく、頭痛、肩こり、めまい、などがあって冷えを伴い、下腹部に圧痛を認めるもの。

 

構成 桂枝(けいし):1 茯苓(ぶくりょう):1 牡丹皮(ぼたんび):1 桃仁(とうにん):1 芍薬(しゃくやく):1
各等分。        
         
備考 本方は、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や、桃核承気湯(とうがくじょうきとう)とともに月経痛や月経異常、打撲症など、漢方でいう「おけつ」に起因する病気に用います。「おけつ」とは、打撲や捻挫(ねんざ)などで内出血やうっ血がある場合、あるいは種々の出血傾向、月経不順、不妊、口渇、手足がほてる、のぼせ、皮下静脈の怒張、皮膚や粘膜の紫斑(しはん)、出血斑、皮膚がカサカサして荒れている、唇や爪の甲が暗紫赤色などの傾向を示す病態をいいます。

本方の適応する人は、体力中程度あるいは、それ以上の人で上半身の、のぼせと足腰の冷えを同時に自覚するもので、冷えと利尿障害を強く訴える当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の適応と区別されます。

 


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