木防已湯（もくぼういとう）
適応症 心臓病心内膜炎 ネフローゼ 心臓弁膜症 心臓性ぜんそく 慢性腎炎 　 　
　 　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 　 　 　
目  標 みぞおちがつかえて喘鳴（ぜんめい）を伴う呼吸困難があり、あるいは浮腫（ふしゅ）があって尿量減少し、口内またはのどが渇くもの。
構  成 木防已（もくぼうい）：３ 石膏（せっこう）：７ 桂枝（けいし）：２ 人参（にんじん）：２
　 　 　 　
　 　 　 　
　 　 　 　
備  考 本方は、心臓・腎臓疾患でみぞおちが硬くつかえ、呼吸困難、喘鳴（ぜんめい）、浮腫（ふしゅ）などの症状のある人に用います。これらの症状は、心臓弁膜症で代謝機能に障害の生じたときに見られ、肺水腫やうっ血肝による肝肥大の微候があることもあります。いずれにしても自己治療の範囲を超えています。

衰弱がはなはだしく微熱、盗汗（ねあせ）、不眠、精神不安などを伴う患者には、本方よりも柴胡桂枝干姜湯（さいこけいしかんきょうとう）が適します。

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