本方の名前は「中(消化器)を補い、気(元気)を益す」という意味で補剤の王の意で医王湯(いおうとう)という名前もあります。 本方の使用目標を津田玄仙は「方與げい」という書物の中で、次の8つにわたって述べています。
1.手足の倦怠感、脱力感。2.話す言葉が軽微で力がない。3.眼勢に力がない。4.口に白沫がたまる。5.食物の味がない。6.熱い物を好む。7.臍の周囲に動悸を自覚する。8.脈が散大で力がない。
本方は、虚弱体質の人に用いますが、平素丈夫な人でも、一時的に疲労が重なった場合には使用できます。
本方は、慢性化痔疾で脱肛を起こしている場合に外用薬の紫雲膏(しうんこう)と併用すると大変効果があります。
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