本方は、湿疹、じんましんなどの皮膚疾患一般に用います。乾燥性で滲(しん)出血は乏しいが、発赤は比較的顕著で、化膿性のものあるいは化膿を繰り返すものによく反応します。 慢性化した皮膚疾患で、患部が汚い、静脈系の、うっ血症状が見られるなど、漢方でいう「おけつ」症状を呈する場合には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や桃核承気湯(とうがくじょうきとう)などの、処方と合わせます。また、化膿性の強いものには桔梗石膏(ききょうせっこう)を加味して用います。
患部の発赤、掻痒(そうよう)、熱感が強く、夏季に悪化し、痂皮(かひ)を形成して分泌物を多く認められるものには、消風散(しょうふうさん)が適します。
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