かぜの漢方薬として、もっともよく知られている処方で、発汗して解熱させる作用があります。比較的体力がある人で、悪寒、発熱、頭痛、項背部のこりを目標として用います。 本方は盗汗を含む自然発汗がある場合には不適です。この場合には桂枝湯(けいしとう)や柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を用います。また高熱を伴って身体痛や関節痛が激しい場合には麻黄湯(まおうとう)が適します。
へんとう炎、結膜炎、乳腺炎など上半身、頭部の諸炎症に用いる場合、炎症・化膿傾向のものには桔梗石膏(ききょうせっこう)を、炎症・便秘傾向には大黄(だいおう)を加えて用います。
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