茵陳蒿湯(いんちんこうとう)
適応症 肝炎 腎炎 ネフローゼ じんましん 口内炎  
           
目標 のどが渇き胸が苦しく便秘するもの。黄疸を併発したものはとくに好適です。

 

構成 茵陳蒿(いんちんこう):5 山梔子(さんしし):3 大黄(だいおう):2  
     
備考 黄疸の治療薬として有名な処方ですが、黄疸がなくても用います。上腹部から胸部にかけて何ともいえぬ不快な苦しさがあり、悪心や便秘を伴います。しばしば口渇(こうかつ)や尿量減少があります。

急性肝炎や胆嚢炎(たんのうえん)、胆石症に伴う黄疸によく用いられますが、肝硬変や肝臓がんによるものには効果がありません。

亜急性ないし慢性期には、 五苓散(ごれいさん)小柴胡湯(しょうさいことう)などを合わせて用います。また熱症状、炎症症状の緩和なもの、便秘のない人には、 茵陳五苓散(いんちんごれいさん)梔子柏皮湯(ししはくひとう)を考慮します。

 

 


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