漢方薬の基本説明
漢方では、生体には「気・血・水」の三つの要素があり、三つの要素がそれぞれ調和が保たれていることが、健康な状態が保たれていると考えられています。

「気」とは、生体のエネルギーを意味します。「血」は血液、またはその流れを、「水」は、リンパ液、尿、汗などの血液以外の体液を意味します。

この、三つの要素がバランスよく、身体の中で保たれることによって、健康な生命活動が維持されるという考え方が、漢方の基本的な考え方です。

 


漢方での症状のとらえ方

「表(ひょう)・裏(り)」 病気の身体の中の深さを表します。病気が体の表面のほうにある場合は「表」、内臓など体の奥深い場所にある場合は「裏」になります。

「寒(かん)・熱(ねつ)」 体内の代謝機能が低下して冷えている場合は「寒」、代謝機能が亢進して体が熱をもっている場合は「熱」とされます。

「虚(きょ)・実(じつ)」 体力がなく、虚弱で抵抗力が弱い場合が「虚」、体力が充実していて抵抗力が強い場合には「実」になります。

「陰(いん)・陽(よう)」 体温、呼吸、声の調子など体の状態をみて、病気になっている期間(病期)が長く、病気が進行していて重く、生命反応が弱い場合は「陰」、病気の初期で、症状が比較的軽く、生命反応が強い場合には「陽」と考えられます。

 


漢方での「四診」

「望診(ぼうしん)」 顔色や顔の表情、舌や爪の状態、体格や体つき、歩き方などを観察する。

「聞診(ぶんしん)」 話し方や、声の調子を調べる。

「門診(もんしん)」 今までの病歴や体質、現在の自覚症状などを詳しく聞きとる。

「切診(せつしん)」 脈やおなかに触れて(脈診、腹診)体の状態を診る。

 


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