人体に寄生する虫は、寄生する場所によって分けると、腸内に寄生するもの、肺や肝臓に寄生するもの、皮膚に寄生するもの、あるいは血液の中に寄生するものなど数多くあります。 腸内に寄生する虫には、回虫、蟯(ぎょう)虫、鉤(こう)虫(十二指腸虫)、条(じょう)虫、鞭(べん)虫などがあります。
回虫は、人の小腸に寄生し、腹痛や下痢をおこすだけでなく、胃や胆管に入ったり、腸を破って腹腔に入ったりして、種々の障害を引き起こします。蟯(ぎょう)虫は、盲腸に寄生して、肛門のかゆみによる不眠症や精神的不安定、子供の場合には学力低下などを起こします。鉤(こう)虫(十二指腸虫)は、小腸に寄生して、貧血などの症状を引き起こします。条(じょう)虫は、成虫が腸内に寄生して、貧血を起こし、ときには腹痛や食欲不振、頭痛やめまいなどを起こします。鞭(べん)虫は、盲腸に寄生して、これが多数の場合には、食欲不振や下痢、貧血などを引き起こします。
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