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ハリギリ       （ウコギ科ハリギリ属：落葉高木：樹高 ～25メートル：花期 ～8月）

薬効
去痰 打撲 リウマチ 山菜
分布生育場所

科名：ウコギ科/属名：ハリギリ属
和名：針桐/別名：センノキ/学名：Kalopanax septemlobus
北海道、本州、四国、九州の山地
朝鮮半島、中国、千島、サハリンに分布


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見分け方・特徴

照葉樹林～ブナ帯まで日本全土に広く分布する落葉高木、高さ25メートル、幹径1メートルにもなる
樹皮は灰白色、老木になると黒褐色になり松の樹皮のように縦に割れ目が出る
枝の刺針はその年に伸びた枝につくが老木になると刺針が無くなる
葉は互生、枝先に集まり、円形で長さ幅が10～30センチ、掌状に中央程度まで5～9裂する
花は7～8月、枝先に球状の散形花序を多数つけ約2ミリの小花をつける
花の花弁5、雄しべ5、葯は赤紫色
果実は液果で球形、直径約5ミリ、秋に熟して赤褐色から黒色になり、長さ3～4ミリの種子がある
採集と調整
必要時に根皮や樹皮を採取して、天日で乾燥する

若芽、若葉を、山菜としておひたしなどにして食べる
薬効・用い方
有効成分は、樹皮と根皮には、カロトキシン、カロサポニンを含有して、加水分解でヘデラゲニンになる

去痰には、乾燥した樹皮・根皮約5グラム、水0.4リットル、半量まで煎じて飲用
打撲・くじき、リウマチには、乾燥した樹皮・根皮約10～20グラム、水0.6リットル、半量まで煎じて、少し冷ましてから、タオルなどに含ませ患部に温布する


　
その他
名前の由来は、葉が桐に似ていて、枝に刺が多いことから、ハリギリ（針桐）の名になった

別名のセンノキは、関東以北に多く、瀬の木（せのき）の瀬を「セン」と読ませたという
「和訓栞（わくんのしおり）」には「セノキはタラの奥州の方言で仙台の茂崎山にこの木多く、瀬の木の義なり」という記述から、タラノキの方言が、ハリギリの方言になったという

用途は、家具材として利用価値が高く、山菜としても知られる
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Photo Masayuki Tsuno
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