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水野瑞夫/家庭の民間薬・漢方薬、一般社団法人和ハーブ協会/和ハーブ図鑑、A･シエヴァリエ/世界薬用植物百科事典、牧野富太郎/日本植物図鑑、原色高山植物大図鑑、原色日本薬用植物図鑑、原色日本樹木図鑑、伊澤一男/薬用カラー大事典、橋本郁三/食べられる野生植物大事典、田中孝治/薬になる植物百科、水野瑞夫/食効、所鳳弘/薬草染、山渓/日本の野草・樹木・高山植物、山渓/樹に咲く花1･2･5･8、山渓/野草の名前春･夏･秋冬、木の大百科、木の名の由来、植物名の由来、園芸植物名の由来、草木染、続草木染
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ワタ       　　　　 （アオイ科ワタ属：一年草：草丈 ～150センチ：花期 ～8月）

薬効
催乳 綿実油
分布生育場所

科名：アオイ科/属名：ワタ属
和名：綿/生薬名：綿実子/学名：Gossypium arboreum
インド原産の1年草、綿として比較的暖地で栽培

アオイ科トロロアオイ属トロロアオイ（黄蜀葵）
アオイ科トロロアオイ属オクラ

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見分け方・特徴

葉は互生、広卵形直径5～12センチ、掌状に3～5裂、裂片は広三角形、柔らかい毛がある
花は7～8月頃に、白色～淡黄色の朝開き夕刻にしぼむ1日花をつける
雄しべ多数が合生して花冠の中央につく
果実は蒴果（さくか）、卵形で長さ約5センチ、熟すと3裂、各室に5～7個の種子があり種子の表面には長い綿毛が密に生える
この綿毛は、木綿（もめん）、種子は、食用として利用される
採集と調整
一般的には、市販品の種子の綿実子（めんじつし）を使う
薬効・用い方
有効成分は、綿実子（めんじつし）には、脂肪油20％、パルミチン酸、オレイン酸、ゴシポールなどを含む

母乳を良くする催乳としては、約5グラム、水0.6リットル、半量まで煎じて1日3回服用する

綿実子（めんじつし）は、サラダ油の代用、マーガリンの原料などに利用される

　
その他
名の由来は、「訓蒙図彙（きんもうずい/1666）」には、綿を「メン」と読ませていて、別名には「ワタ」としていた
中国語では、mian　と発音することから「メン」の名になったという
他の名の「ワタ」とは、「ハラワタ」の「ワタ」からといい、綿の形を大腸や小腸にたとえたという説もある

日本には、戦国時代頃には、近畿地方でワタの栽培が盛んになり、綿布が衣服に使われるようになった
その綿が栽培される以前には、麻（あさ）、カラムシ、コウゾなどで作った布を衣服としていたが、綿布は、着て暖かく、ごわごわせず着ごごちが良いことから綿布が急速に普及した

また、木綿（もめん）とは、綿には、木の綿と草の綿の二種類があり、日本では、草から採れる綿を使っているが、唐から伝来した木綿（もめん）の名がそのまま使われたという
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Photo Masayuki Tsuno
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