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マメガキ           (カキノキ科カキノキ属:落葉高木:樹高 ~12メートル:花期 ~6月)

薬効
吐血・喀血(かっけつ) しゃっくり せき・たん 高血圧 止血 柿渋 
 
分布生育場所

科名:カキノキ科/属名:カキノキ属
和名:豆柿/別名:シナノガキ/ブドウガキ/学名:Diospyros lotus
中国、インド、小アジア、ヨーロッパ南部原産
日本には中国から渡来したとされ、柿渋をとるために栽培される

カキノキ科カキノキ属カキ

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見分け方・特徴

雌雄異株の落葉高木、高さ10~12メートル、最大では30メートルにもなるという
樹皮は暗褐色、葉は、互生、葉柄約1センチ、楕円形~長楕円形、長さ6~14センチ、幅4~6センチ、葉裏に軟毛がある
花は、6~7月、長さ約0.5センチの鐘形、先端は4裂して反り返る
果実は、直径1~2センチの球形の腋果、秋に黄色~黒紫色に熟して甘く美味しい


採集と調整
夏~秋に未熟の豆柿を摘み取る
秋~晩秋の熟した豆柿を生食


薬効・用い方
有効成分;柿渋には多量のタンニンが含まれ、ビタミンPと似た化学構造で、血管の透過性を高め、高血圧を抑制することが知られる
葉には、血圧降下成分の、ケンフェロール・3・グルコサイド、クエルセチン・3・グルコサイドほか
柿の蔕(へた)には、ウルソール酸ほか

柿渋(かきしぶ)
できるだけ渋味の強いカキの品種を選びます。まず、未熟なカキを採って、へたを取り去り、すり鉢に入れて砕き、水を加えて良くかき混ぜます。
それをビンにいれて約1ヶ月間ほど発酵させます。かすが分離してくるので、かすを取り除きます。このかすを取り除いたあとの褐色の液体を柿渋(かきしぶ)といいます。
柿渋(かきしぶ)は特異な臭いがしますが、血管の透過性を高めて高血圧を防止することが知られています。さかずき1杯と牛乳と1日3回食間に服用します。


その他
名の由来は、小粒の柿から、マメガキ(豆柿)の名になったという

栽培は、庭木や盆栽での栽培など

用途は多く、柿の接木の台木、建築材、器具材、彫刻材など
また、未熟果からとれる柿渋は、防水・防腐剤として傘、渋紙、魚網、漆器の下塗り、染色剤
日本酒の濁りをとる場合にも使われるという


       
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Photo Masayuki Tsuno
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