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水野瑞夫/家庭の民間薬・漢方薬、一般社団法人和ハーブ協会/和ハーブ図鑑、A･シエヴァリエ/世界薬用植物百科事典、牧野富太郎/日本植物図鑑、原色高山植物大図鑑、原色日本薬用植物図鑑、原色日本樹木図鑑、伊澤一男/薬用カラー大事典、橋本郁三/食べられる野生植物大事典、田中孝治/薬になる植物百科、水野瑞夫/食効、所鳳弘/薬草染、山渓/日本の野草・樹木・高山植物、山渓/樹に咲く花1･2･5･8、山渓/野草の名前春･夏･秋冬、木の大百科、木の名の由来、植物名の由来、園芸植物名の由来、草木染、続草木染
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【監修】一般社団法人 和ハーブ協会
 

ツルニンジン       　（キキョウ科ツルニンジン属：多年草：草丈 ～ センチ：花期 ～10月）

薬効
去痰 山菜
分布生育場所

科名：キキョウ科/属名：ツルニンジン属
和名：蔓人参/生薬名：羊乳（ようにゅう）/学名：Codonopsis lanceolata
北海道、本州、四国、九州の山地帯～亜高山帯の湿り気のある草地、林内、渓谷に自生
中国北部、朝鮮半島、ウスリー～アムール地方に分布


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見分け方・特徴

根はチョウセンニンジン（オタネニンジン）に似て太くなる
茎は、2～3メートル伸びて、右巻き、左巻きになり草や木に絡みつく、蔓を折ると、べとつく白い乳汁と、異臭がする
茎につく葉は短柄があり葉が4枚輪生、小葉は長楕円形、長さ3～9センチ、幅1.5～4センチ
花は8～10月、つるの葉脈から広鐘形の2～3センチの花を下向につける
花は緑色を帯びた白色、先端に紫褐色の斑紋が入り、5裂する
採集と調整
8～9月に根を掘り取り、水で洗い、輪切りにして日干しにして乾燥させたものを生薬名で羊乳（ようにゅう）と呼ぶ
薬効・用い方
有効成分：サポニンの一種他

去痰には、乾燥した根、羊乳（ようにゅう）を5～8グラム、水0.3リットルを3分の1量まで煎じて服用する

若芽、若葉は、塩でかるく茹でて水にさらして、辛子ドレッシング、ゴマあえなどにして食べる、花はかるく茹でて、甘酢に
根は、洗って輪切りにして、少し水にさらしてから、天ぷら、みそ漬け、粕漬けにして食べるが、個体数が少ないので採取はしない
その他
名の由来は、物類品騭（ぶつるいひんしつ・1763）には、羊乳（ようにゅう）の漢名に、和名をツルニンジン、またはキキョウカラクサとし、江戸方言としてツリガネカズラ、木曽山中の方言はチブソと言うとう記述がある。

茎は、蔓（つる）性、根は人参（高麗人参）の根に見立てて、ツルニンジンの名になった

別名には、ジイソブ、ヘクサヅル、ヘクサニンジンなどの方言がある
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Photo Masayuki Tsuno
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