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オニバス            (スイレン科オニバス属:多年草:草丈 ~ センチ:花期 ~9月)

薬効
強壮・強精 薬用酒
分布生育場所

科名:スイレン科/属名:オニバス属
和名:鬼蓮/生薬名:芡実(けんじつ)/学名:Euryale ferox
本州の宮城県~新潟県以南、四国、九州の沼地。日本では天然記念物として保護されていて採取はできない。
朝鮮半島、中国、インドに分布


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見分け方・特徴

池や沼に自生する巨大な水草の1年草
水面に浮く葉はほぼ円形で直径20~3メートル、表面にはしわがあり、葉脈上に刺がある
花は、8~9月、多くは葉を破ったりして花柄を伸ばして水面に出る
花は朝10時ころに開き、午後3時頃にしぼむ。これを3日程度繰り返して、水中に沈み実を結ぶ
花弁は鮮紫色で多数が3~5列に並ぶ、がく片4枚、雄しべ多数
果実は、卵円形直径5~10センチ、外側に針状の刺が密に生える、種子は8~20個、淡黒色

 
採集と調整
オニバスは、国の天然記念物として保護されていて採取はできない。
種子を集めて天日で乾燥したものを、生薬名で芡実(けんじつ)と呼ぶ

 
薬効・用い方
強壮には、芡実(けんじつ)・種仁を5~10グラム、水0.6リットルを半量まで煎じて1日2~3回服用する

中国では、強壮強精、水溶性下痢、失禁、ひざに痛み、腰痛、耳目の働きを助け、暑気あたり、酒毒を取る。などの目的で、1日量10~25グラム、水0.6リットルで煎じて3回に分けて服用する

オニバスの種子、芡実(けんじつ)を約150グラム、35度ホワイトリカー1.8リットルを漬け3~6ヶ月冷暗所に保存して、芡実(けんじつ)を取り出して薬用酒にする

 
その他
名の由来は、葉がハス(蓮)に似ていて、大型で刺やしわが多いことから、オニバスの名になった

中国では、水田を利用して、オニバスの栽培が盛んに行われていて、日本にも輸出されている

 
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Photo Masayuki Tsuno
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