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ムシトリスミレ    （タヌキモ科ムシトリスミレ属：多年草：草丈 ～10センチ：花期 ～8月）

薬効
咳止め
分布生育場所

科名：タヌキモ科/属名：ムシトリスミレ属
和名：虫取菫/学名：Pinguicura vulgaris
北海道、中部以北、四国石立山の亜高山～高山帯の湿った岩場に自生
北半球の寒帯～亜寒帯に広く分布


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見分け方・特徴

北海道、中部以北、四国石立山の亜高山～高山帯の水湿のある岩場、草地に自生する多年草
全体は、スミレに良く似ていて、葉は、根から出る根生葉で、ロゼット状に数枚あり、厚く表面には粘液を分泌する腺毛があり、付着した昆虫を消化する食虫植物
花は、夏7～8月に花茎を伸ばして、スミレに似た花冠2唇形、紫色の花を1個つける


採集と調整
夏に葉を採取


薬効・用い方
有効成分：粘液、タンニン、ケイヒ酸など

北西ヨーロッパでは、咳止めとして、同様の食虫植物のモウセンゴケと類似の作用があり、慢性、発作性の咳止めに用いられていた

イギリス・ウエールズでは寫下剤、フインランド・ラップランドではトナカイの乳を固めるために用いた



その他
名の由来は、根生葉の表面から粘液を出して、アリなどの小さい昆虫を捕らえて消化して、花や姿がスミレに似ることから、ムシトリスミレの名になった

食虫植物は、ムシトリスミレの他に、タヌキモの仲間や、モウセンゴケも仲間がある



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Photo Masayuki Tsuno
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