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ソクズ       　　　　  （スイカズラ科ニワトコ属：多年草：草丈　～150センチ：花期 ～9月）

薬効
利尿 リウマチ 神経痛
分布生育場所

科名：スイカズラ科/属名：ニワトコ属
和名：蒴くず/別名：クサニワトコ(草接骨木)/生薬名：蒴藿（さくてき）/学名：Sambucus chinensis
本州、四国、九州、沖縄の山地に自生
中国などにも自生



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見分け方・特徴

山地、山すそ、川端に生える、ニワトコに似た木のように見える大型の多年草
根茎を地中で横に這い、株を立てて群れを作り繁茂する
茎は緑褐色で太く丈は約１５０センチ、上部で枝分けれする。
葉は、互生、小葉５～７個
花は、７～９月に、５裂した３～４ミリの白色の小花で、５本の雄しべがあり、茎の上部で平らにつく、花の間のところどころに黄色のつぼ形の腺体をつけ、そこから蜜を出す
果実は直径約４ミリの小型の球果で、初めは緑色、次第に赤く熟す
採集と調整
8月～9月に、全草を採取して、水洗いして、天日で乾燥させたものを、生薬で蒴藿（さくてき）と呼ぶ


薬効・用い方
薬効成分は、ウルソール酸、ベータ・シトスティロール、アルファミルン・パルミテート、無機物硝酸カリ、精油を含有

むくみなどの利尿には、１回量4～12グラム、水０．３リットルで、３分の１量まで煎じて服用する

リウマチや神経痛には、浴湯料として、乾燥したソクズを、適量鍋で煮出してから、風呂に入れて入浴する


その他
名の由来は、平安時代では、ソクドウの古名があり、ソクドウから転訛して、ソクズの名になった

別名として、クサニワトコは、スイカズラ科の、ニワトコに良く似た草から付いた

平安時代の、本草和名（９１８）、和名抄（９３２）には、漢名の蒴藿（さくてき）を、和名で、ソクドウの名をあてていて、その後、曽久豆（そくず）の名になった



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Photo Masayuki Tsuno
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