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水野瑞夫/家庭の民間薬・漢方薬、一般社団法人和ハーブ協会/和ハーブ図鑑、A･シエヴァリエ/世界薬用植物百科事典、牧野富太郎/日本植物図鑑、原色高山植物大図鑑、原色日本薬用植物図鑑、原色日本樹木図鑑、伊澤一男/薬用カラー大事典、橋本郁三/食べられる野生植物大事典、田中孝治/薬になる植物百科、水野瑞夫/食効、所鳳弘/薬草染、山渓/日本の野草・樹木・高山植物、山渓/樹に咲く花1･2･5･8、山渓/野草の名前春･夏･秋冬、木の大百科、木の名の由来、植物名の由来、園芸植物名の由来、草木染、続草木染
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【監修】一般社団法人 和ハーブ協会
 

ハリブキ       　　　　   （ウコギ科ハリブキ属：落葉低木：樹高 ～90センチ：花期 ～7月）

薬効
解熱 利尿
分布生育場所

科名：ウコギ科/属名：ハリブキ属
和名：針蕗/学名：Oplopanax japonicus
北海道南部、本州福井～静岡北部・奈良県大峰連峰、四国石鎚山などの亜高山帯に自生する日本特産の落葉低木



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見分け方・特徴

日本の本州の福井～静岡の北部の亜高山帯の一部に自生する日本特産種、雌雄異株
高さは90センチ程度で幹は直立、鋭く尖った刺が密生する
葉は、幹の高さに比べて大きく深く7～9裂する、葉柄、葉脈にも刺がある
花は、6～7月、白緑色5弁花の小花が円錐花序につく
果実は、赤く熟す


採集と調整
根には、特有の芳香があり、夏に根を採取して、水で洗い、細かく切って、日陰で乾燥
果実は、秋に採取して、日干しにして乾燥させる


薬効・用い方
根には特有の芳香があり、セスキテルペンアルコールのオプロパノン、セスキテルペンのオプロジオールなどの香りの強い成分を含有

解熱には、乾燥した根1回量、約5グラムを水0.4リットルで、半量まで煎じて服用

利尿には、乾燥した果実を1日量、3～5グラムを水0.4リットルで半量まで煎じて3回に分けて服用する


その他
名の由来は、葉がフキの葉に似ていて、幹や葉柄などに刺（とげ）があることから、針のあるフキの意味から、ハリブキの名になった

別名には、クマダラで、タラノキより鋭い刺があることから、熊の意味でクマダラの名がある

日光地方の湯元～金精峠周辺ではネズトリ・ネズミトリと呼び、熟した果実を採取して古くから利尿薬として用いている

奈良県大峰連峰山麓では、古くから解熱などの薬草として用いられている



　
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Photo Masayuki Tsuno
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