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水野瑞夫/家庭の民間薬・漢方薬、一般社団法人和ハーブ協会/和ハーブ図鑑、A･シエヴァリエ/世界薬用植物百科事典、牧野富太郎/日本植物図鑑、原色高山植物大図鑑、原色日本薬用植物図鑑、原色日本樹木図鑑、伊澤一男/薬用カラー大事典、橋本郁三/食べられる野生植物大事典、田中孝治/薬になる植物百科、水野瑞夫/食効、所鳳弘/薬草染、山渓/日本の野草・樹木・高山植物、山渓/樹に咲く花1･2･5･8、山渓/野草の名前春･夏･秋冬、木の大百科、木の名の由来、植物名の由来、園芸植物名の由来、草木染、続草木染
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【監修】一般社団法人 和ハーブ協会
 

レンゲツツジ  　　　　 （ツツジ科ツツジ属：落葉低木：樹高 ～2メートル：花期 4～6月）

薬効
有毒 リューマチ 腰痛
分布生育場所

科名：ツツジ科/属名：ツツジ属
和名：蓮華躑躅/学名：Rhododendron japonicum
日本特産種、日本全土の日当たりの良い湿原、山地、原野などに自生、庭木などにも植栽

本州宮城県、山形県東部以南～近畿地方東部の太平洋側の山地に自生するトウゴクミツバツツジ

ツツジ科ツツジ属アカヤシオ（赤八汐）
ツツジ科ツツジ属ゲンカイツツジ（玄海躑躅）
ツツジ科ツツジ属ムラサキヤシオツツジ（紫八染躑躅）
ツツジ科イソツツジ属イソツツジ（磯躑躅）


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見分け方・特徴

高さ1～2メートルの落葉低木で幹はよく枝分けれする
葉は、互生、短柄があり長楕円形、葉縁は無縁、葉質は少し薄い
花は、4～6月頃に、葉より先に枝先に朱色の上面に斑点がある漏斗状鐘形の美花を数個つける
花冠は5裂、雄しべ5、雌しべ1
果実は、さく果、長楕円形で毛がある


採集と調整
随時葉を採取する


薬効・用い方
有毒部位は、花と葉で葉にはアンドロメドトキシン、花にはロドジャポニンなどの有毒成分を含む

適量の葉を採取して濃く煮出した液を、リューマチや腰痛の患部に塗布する

有毒部位：花、葉
有毒成分：花はロードジャポニンⅠ～Ⅲなどの有毒ジテルペン、葉はアンドロメドキシン
中毒症状：嘔吐、酩酊昏睡、呼吸困難、全身痙攣・麻痺など死に至る場合もある

アンドロメドトキシンは、ツツジ科の多くの植物に広く含まれているのでツツジ科の植物の花や葉は食べないこと
また、アンドロメドトキシンは、ハナヒリノキやアセビの葉に含まれているグラヤノトキシンやグラヤノトキシンⅢと科学的に同じものとされている
その他
名の由来は、レンゲソウ（ゲンゲ）と同様に花の咲く様子が輪状に並ぶことから、仏の蓮華（れんげ）にたとえたという
また、ツツジの名の由来は、花が次々に咲く様子から「つづき咲き」が転訛して、ツツジの名になったという説や花が筒のように咲く様子から「筒咲き」から転訛して、ツツジの名になったという説がある。また、躑躅（つつじ）は、漢名では躑躅（てきちょく）と発音するというが、韓国の発音が転化して、ツツジ（躑躅）になったという定説があるという

高原の草原や牧場などには、レンゲツツジが群生するが家畜の牛や馬が有毒を知っているのか食べないからといい、別名にウマツツジやベコツツジ（牛の方言）などがある

葉は染材に用いられたという、公園や庭木に植栽されている


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Photo Masayuki Tsuno
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