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水野瑞夫/家庭の民間薬・漢方薬、一般社団法人和ハーブ協会/和ハーブ図鑑、A･シエヴァリエ/世界薬用植物百科事典、牧野富太郎/日本植物図鑑、原色高山植物大図鑑、原色日本薬用植物図鑑、原色日本樹木図鑑、伊澤一男/薬用カラー大事典、橋本郁三/食べられる野生植物大事典、田中孝治/薬になる植物百科、水野瑞夫/食効、所鳳弘/薬草染、山渓/日本の野草・樹木・高山植物、山渓/樹に咲く花1･2･5･8、山渓/野草の名前春･夏･秋冬、木の大百科、木の名の由来、植物名の由来、園芸植物名の由来、草木染、続草木染
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シュンラン         　   （ラン科シュンラン属：多年草：草丈 ～30センチ：花期 ～3月）

薬効
食用 ひび・あかぎれ
分布生育場所

科名：ラン科/属名：シュンラン属
和名：春蘭/別名：ホクロ/ジジババ/学名：Cymbidium goeringii
北海道（奥尻島）、本州、四国、九州（種子島）の山地の比較的乾いた木陰や林下

ラン科シュンラン属カンラン（寒蘭）

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見分け方・特徴

常緑樹林や針葉樹林などの林下に自生する常緑多年草
根は鱗茎で、太く肉質のひも状で横につながります。
葉がら出る根生葉は濃緑色で硬い、長さ２０～３０センチ、葉縁には細かい刻みがあってざらざらします。
花は、４～５月に葉の間から肉質の花茎を伸ばして、淡黄緑色の高貴な花をつけます。
花茎は、薄紫色の膜質のさや状の鱗片に包まれていて美しい。
花は、外花裂片３枚と内花被片３枚で、唇弁は肉質で白地に赤紫の斑点があります。

古くから、鑑賞用に栽培されていて、黄花や班入りの葉など変異したものが珍重されています。
栽培は、株分けで簡単に栽培でき、生態から水はけの良い場所と、夏は日陰、冬は根を凍らせないようにして栽培します
採集と調整
根を掘り取り、日干しにして乾燥させてから、粉末にして保存

4～5月の花茎と花は、熱湯でかるくゆでで、水に浸して、酢の物や漬物にする
また、そのまま天ぷらなどの食用にする
薬効・用い方
有効成分は、サポニン類ほか

根を乾燥して粉末にしたものを、ひび、あかぎれなどに市販のハンドクリームと混ぜて用いるという

シュンランの花酒は、花を集めて約3倍量のホワイトリカーに約6ヶ月漬けて花酒に
蘭茶は、花を塩漬けにしておき、お湯を注いで香りを楽しむ、わが国では古来から、おめでたいときのお茶として親しまれている
その他
名前の由来は、中国のラン科の春蘭に似ていることから、そのまま日本語に読みシュンランと名がついたという
また、地方では、花にある斑点（はんてん）が、ホクロに見えることから、ホクロという呼び名や、花の外花裂片と内花被片の様子から、ジイサンバアサンという名があるという
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Photo Masayuki Tsuno
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