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ミツバ            　　　    （セリ科ミツバ属：多年草：草丈 ～50センチ：花期 ～7月）

薬効
はれもの・できもの 消炎・解毒 血行促進
分布生育場所

科名：セリ科/属名：ミツバ属
和名：三つ葉/生薬名：鴨児芹（かもこぜり）/学名：Cryptotaenia japonica
日本全土の樹陰地の比較的湿地に自生


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見分け方・特徴

ミツバは、日本、中国、朝鮮半島など広く分布した、比較的日陰の湿地に自生する多年草草本（そうほん）です。
全体は、無毛で平滑で、茎は直立して高さが３０～５０センチくらいになります。
根から出る根生葉（こんせいよう）の葉柄（ようへい）は、長く基は茎を抱いています。
葉は、互生（ごせい）して、３全裂して羽片は菱形で、欠刻（けっこく）状の鋸歯（きょし）があります。
花は、初夏に枝先から出て 、約2ミリの小さな白花を散形花序（さんけいかじょ）をつけます。
花後、小さな円柱形の種子が２個入った白い果実をつけます。


採集と調整
6～7月の花が咲いて時期に全草を採取して、陰干しして乾燥させます。
これを生薬（しょうやく）で、鴨児芹（かもこぜり）といいます。

また、生の葉を随時採取します。


薬効・用い方
鴨児芹（かもこぜり）は、消炎解毒、血行促進に、１日量１０～１５グラム、水０．４リットルで、約３分の１量まで煎じて、食間に３回に分けて服用します。

生の葉は、はれものなどに、塩を少し加えて、良く揉んで、患部に塗布します。

野生のミツバは、質が硬く味が濃い、テンプラやフライにして食べる
その他
古くは野生のミツバを採取して、山菜として食用にしていましたが、元禄１０年の「農業全書」で、ミツバの栽培を奨励しました。それには「うえたもののほうがさらによし」という記述があります。
その後、江戸・葛飾でもミツバの栽培がされて、軟化栽培に発展してきました。
江戸時代には、ミツバを塩漬けにして食べていたという記録があり、ひたし物、なます、魚物の汁、煮物に加えていました。
また、「大和本草（やまとほんぞう・１７０８）」には、ミツバを食用にはした記録がありません。
このことから、ミツバを食用にした歴史は、比較的新しいことのようです。


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Photo Masayuki Tsuno
E-yakusou.com 2-6-2,sakaihigasi,nishiku,Niigata-city,Japan